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2007年11月

2007年11月23日 (金)

秋の夕暮れ 3

初雪も降り、秋から冬に変わろうとしています。本格的な冬になる前に三夕(せき)の歌の残りの1首を紹介しておきます。

「見わたせば花も紅葉もなかりけり 浦のとまやの秋の夕暮れ」藤原定家、新古今集

見事な寂びの世界、「浦のとまや」は海岸にある漁師の小屋です。華やかなものはなんにもありません。

さてこの三夕の歌、皆さんはどれがおきにいりでしょうか?

「心なき身にもあわれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ」 西行

「さびしさはその色としもなかりけり 槇立つ山の秋の夕暮れ」 寂蓮

「見わたせば花も紅葉もなかりけり 浦のとまやの秋の夕暮れ」 定家

窓から外を眺めてみると、サギがさびしそうに立っていましたので、おもわず写真をとりました。

Photo

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2007年11月12日 (月)

源氏物語(若紫)

源氏物語の中には795首の和歌がちりばめられています。もちろん全部が紫式部の作なのですが、その場面ごとの登場人物か読んだように書き分けてあり、物語を読み進めていくと本当にその人物が実在して和歌を読んだかのような錯覚に陥いるくらいすばらしいものです。

では、物語の中でも一番きわどいかなと思うような場面。光源氏が父である帝のお后、藤壺と関係を持ってしまいます。

「見てもまた逢ふ夜まれなる夢のうちに やがて紛るる我が身ともがな」光源氏

また逢うこともないのだから、いっそ夢の中に入って消えてしまいたい。というようなロマンチックな歌です。それに返した藤壺の歌が、

「よ語りに人や伝へん たぐひなく憂き身を 醒めぬ夢になしても」藤壺

夢の中に消し去ってしまっても、人のうわさになったら・・・という歌です。

このとき光源氏は18才、これと同時期に将来最愛の妻となる若紫をさらってきています。このとき若紫はまだ10才の子供です。

このあたりの光源氏はやりたい放題で、読んでいる方としてもこの後どうなるのか興味津々なところです。

この場面のすてきなイラストがありますので紹介しておきます。作者は「アゲマキ」さん。いつもホームページで使わせていただいています。

Photo_2

和歌の総角(あげまき) http://waka.or.tv/

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2007年11月 1日 (木)

紅葉

すばらしい紅葉の写真です。nmzkさん、ありがとうございます。飛騨の方へいってこられたそうです。

この写真にふさわしい和歌は、既出になりますが菅原道真です。

「このたびは幣(ぬさ)もとりあえず手向山(たむけやま) 紅葉の錦 神のまにまに」菅原道真、古今集・百人一首

和歌の意味はこちらをご覧ください

http://wakaotazunete.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_1928.html

Hida

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