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2008年5月

2008年5月28日 (水)

源氏物語(若紫)2

若紫の帖には、幼い若紫をさらってくる場面と、もうひとつ源氏物語の中でも最も危ないところじゃないかと思う場面がありまして、それが藤壺の中宮と関係を持ってしまうというところです。

以前にも紹介しましたが、「アゲマキ」さんの美しいイラストとともに再度紹介いたします。

では、物語の中でも一番きわどいかなと思うような場面。光源氏が父である帝のお后、藤壺の中宮と関係を持ってしまいます。

「見てもまた逢ふ夜まれなる夢のうちに やがて紛るる我が身ともがな」光源氏

また逢うこともないのだから、いっそ夢の中に入って消えてしまいたい。というようなロマンチックな歌です。それに返した藤壺の歌が、

「よ語りに人や伝へん たぐひなく憂き身を 醒めぬ夢になしても」藤壺中宮

夢の中に消し去ってしまっても、人のうわさになったら・・・という歌です。藤壺の方はハラハラもので、もう大変です。

Mite

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2008年5月25日 (日)

源氏物語(若紫)1

日ごろの行いがたたったのか、光源氏は“わらわ病み”という病気にかかります。今で言うマラリアのような病気らしいです。

その治療に、治療といっても加持祈祷で治すというものですが、そのために京都郊外の北山のほうにこもります。そこで転んでもただでは起きない光源氏は10才の女の子に目をつけ、なんとさらってきてしまいます。この女の子が将来の紫の上です。

源氏は10才の女の子にも和歌を送ります。

「おもかげは身をも離れず山桜 心の限りとめて来しかど」光源氏

“山桜の花のようなあなたの面影が私から離れないので、心のすべてをそちらに残してきたのですが・・・”という意味かと思います。今なら小学生ですが、こんな歌を送られたら・・・。

それにしても、夕顔の姫君を死なせてしまったばかりというのに、今度は子供にまで手を出してしまいます。うらやましい・・・じゃなくて、困ったものです。

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2008年5月22日 (木)

源氏物語(夕顔)

ますます好き放題の源氏は、夕顔を誘い出し隠れ家で1日過ごします。が、なんとその夜夕顔は物の怪に襲われて命を落としてしまします。

「見し人のけぶりを雲と眺むれば 夕(ゆうべ)の空もむつましきかな」光源氏

“けぶり”は夕顔を火葬にしたときの煙。“むつまし”は慕わしいとかなつかしいという意味。
三省堂の古語辞典にこの歌の訳が載っていました。

“かつて契りを結んだ人を火葬にした煙があの雲かと思って眺めていると、この夕方の空も慕わしいことよ。”

古語辞典はパラパラめくっているだけで結構おもしろいです。最近ブックオフで新しいのを買ったのですが、ほとんど新品の物が半額くらいでいっぱい置いてありました。買っても一度も開かないという高校生なんかも多いのかな。

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2008年5月20日 (火)

かるがもアルバム

カモの子供たちの写真が好評なので、アルバムを作りました。
ブログのサイドバーから見られます。

http://wakaotazunete.cocolog-nifty.com/photos/kamo/5.html

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源氏物語(空蝉)

さて光源氏につきまとわれていた空蝉ですが、継娘と二人で寝ているところへ源氏がしのんできたので、とっさに別室へ逃げました。源氏はすぐに気づきましたがもう後には引けず継娘の方と一夜を共にしてしまいます。
翌朝、空蝉の残していった薄衣を持ち帰りこの歌を詠みます。

「空蝉の身をかへてける木のもとに なお人がらのなつかしきかな」光源氏

未練たらたらの歌です。源氏がふられたのはこれが初めてのようですが、まだまだ懲りません。

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2008年5月19日 (月)

源氏物語(帚木)

では、源氏物語の和歌をまた読んでいきたいと思います。
物語全部を原文で読むのは大変ですが、和歌だけでも原文のよさが味わえますね。

源氏物語第二帖は「帚木(ははきぎ)」源氏はこのとき17才、早くもお后を迎え、この時代ではもう大人です。

頭の中将らと女性について言いたい放題、好きなことを言っています。これが有名な「雨夜の品定め」物語には出てきませんが、このあたりでもう帝の新しいお后である藤壺の宮と会っていたのではという節があります。

この後、空蝉のところへ行き嫌がるのを無理やり犯します。あくる朝、空蝉がショックの中で読んだのが次の歌です。

「身の憂さを嘆くにあかであくる夜は とり重ねてぞ音も泣かれける」空蝉

情けない我が身を嘆いて夜を明かした朝は、鳥の声も私の鳴く声に重なって聞こえます。というような意味です。

源氏は全く懲りず、これが品定めのとき言っていた中流の女の掘り出し物か・・・などといい気なものです。
かわいそうなのは空蝉でこの後も源氏にストーカーされ続けます。

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2008年5月17日 (土)

生まれました2

今からしばらくは出産ラッシュです。
こうなるといくついるのかもよくわかりません。
でもだんだん減っていくんですよね。
Kamo Kamo2 Kamo3

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2008年5月15日 (木)

源氏物語(桐壺)

今年は源氏物語が書かれて千年、よく読んでみるとなかなかにすばらしい小説です。ということが最近になってやっとわかって来たような感じです。今年は出来る限り源氏物語ゆかりの地を訪ね、また読み返してみたいと思っております。できれば原文も・・・^^;
このブログでは和歌を中心に源氏物語を読んでいきたいと思います。
800首あまりある中の1番初めの和歌は、桐壺の更衣がいじめを受け、それがもとで死にそうになりながら帝に対して読んだ歌です。

「限りとて別るる道の悲しきに いかまほしきは命なりけり」

もう、この世ともあなたともお別れしなければなりませんが、なんとかもっと命をながらえることはできないでしょうか。という最高に悲しい歌から源氏物語は始まります。
もう次はどうなるのかと心配になってきますね。このへんはさすが紫式部です。

ここから長い長い悲劇が始まっていきます。
この時源氏は3才です。まだ母親が死んだということの実感はないようですが、このあと母親の面影をずっと追っていくんですね。

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2008年5月14日 (水)

薬師寺

東京の国立美術館で薬師寺展をやっているようです。
昨日テレビで見て驚きました。国宝の日光・月光菩薩まで持っていってるんですね。後ろの天蓋まではずして背中からも見えるようになっています。

すばらしい企画だと思います。が、こんなことしていいのでしょうか?御本尊の薬師如来の横には誰もいない。東京で見なくても薬師寺で薬師如来の横にいらっしゃる菩薩にお会いすればいいのでは?

最初は薬師寺の宝物なんかが展示してあるのかと思い興味がありましたが、この企画の意図がわかりません。先日もダヴィンチの受胎告知が出て行くことに地元の人たちが大反発したというのがありましたね。関係者で反対する人はいなかったのかな?

今日は薬師寺を読んだ和歌を紹介します。時代はずっとすすんで明治時代になりますが、すばらしい歌です。古典といってもいいかもしれませんね。季節は違いますが、あえて紹介させていただきます。薬師寺は大好きなお寺で何回も行っています。

「ゆく秋の大和の国の薬師寺の 塔の上なる一ひらの雲」佐佐木信綱

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2008年5月13日 (火)

目指すは金メダル!

うちのパソコン教室の生徒の小松璃佳(りけい)さんが、北京パラリンピック女子柔道の日本代表選手に選ばれました。視覚障害者の70キロ超級です。
これまでも世界選手権ではいくつものメダルを取ってきました。
昨日・今日とNHKテレビに出ていました。

かなりハードな練習で大変だと思うけど、北京では全力を出し切ってきてね。
目指すは金!

Rikei1_2 Mark

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2008年5月12日 (月)

万葉集の恋の歌

平安時代の女流歌人の歌をいくつか紹介しましたが、すごくロマンチックですが退廃的なムードもただよいます。それにくらべて万葉集にある恋の歌は素朴でエネルギッシュな感じがします。

「君が行く道の長手を繰り畳ね 焼き滅ぼさむ天(あめ)の火もがも」 狭野茅上娘子(さののちがみのおとめ)

中臣宅守(なかおみのやかもり)は娘子と恋に落ちそれが原因で越前に流されます。その宅守に送った歌です。あなたが行く道をたたんで焼いてしまう火が天から降ってくるのを祈っています。というすさまじい歌です。

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2008年5月11日 (日)

恋の歌 その参

これもかなりあぶない歌です。

「わすらるる身をば思はす誓いてし 人のいのちの惜しくもあるかな」右近

神様の前で誓った愛を破ると死んでしまうというそうですが、そうなるあなたはかわいそう。というゆうような内容なのですが、どう受け取るかは男にとっては非常に複雑・・・返す言葉に詰まりそうです。

女性の立場から、田辺聖子さんの訳を紹介しておきます。

「やがては忘れられる身だということを思いもせず
私はあのとき、愛を神に誓った
なんて愚かな私なのかしら
でも心がわりしたあなたには、神仏の罰があたるわよ
---いい気味といいたいけれど
でも、それは嘘
罰が当たって
あなたが死ぬなんていや
死んじゃいや
でも
あなたが憎くないといったら
それも嘘になるの」

「田辺聖子の小倉百人一首より」

まぁ簡単に愛を誓うなんてことはするものではないということでしょうか。

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2008年5月10日 (土)

恋の歌 その弐

百人一首の中の恋の歌、二つ目はかなり危険な歌です。

「忘れじの行く末まではかたければ けふを限りの命ともがな」儀同三司母(ぎどうさんしのはは)

“君の事は忘れないよ”とは言われたけれど、未来には忘れてしまうのでしょう。それならいっそ今日死んでしまいたい。という内容。

こんなこと言われたらどう思うでしょうか。素直にうれしいと喜べるのか、はたまた女は怖いとおもうのか、(女性の皆さんごめんなさい)。

この人の夫の藤原道隆、奥さんを愛していたのは真実らしいのですが、浮気者で愛人がいっぱいいたらしい。ということは・・・

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2008年5月 9日 (金)

恋の歌

3日でおぼえる百人一首の暗記に挑戦しはじめてから、とうに3日は立ってしまったが、まだあきらめたわけではなく、毎日少しづつ覚えようとはしているのですが・・・

で、繰り返し読んでいると、恋の歌ばかり異常に多いのに気づきます。100首中43首が恋の歌だということです。平安貴族の興味はかなりの部分が恋愛に向いていたということでしょうか、それとも選んだ定家の趣味なのか。まぁこの時代庶民はそれどころではなかったようですが。

熱烈な歌はかなりありますね。

「難波潟みじかき葦のふしの間も 逢はで此の世を過ぐしてよとや」伊勢

伊勢は小野小町と並ぶ美貌の女流歌人ですが、あんな短い葦の節の間ほども逢わずにはいられないという歌ですが、絶世の美女がこういう歌を詠むのですから、いいよった男が山ほどいたというのもうなずけますね。

逢ってみたいものです^^;

p.s.
3日で覚える百人一首の本は「おすすめ本」に紹介しておきました。気に入ったCDも紹介してあります。趣味がかたよってますが、興味がある方はアマゾンで買えるようになっていますのでどうぞ。

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2008年5月 7日 (水)

藤の花

ゴールデンウィーク最後の日、白山市の公園へ藤を見に出かけました。
藤の花を歌った和歌というと、

「手も触れで惜しむかひなく藤の花 底にうつれば浪ぞ折りける」凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

手を触れると折れそうなのでそっとしておいたら、水に映って波が藤の花を折ってしまった。というようなロマンチックすぎるような内容ですが、結構好きな歌です。

写真は白山市の松任グリーンパークという公園で藤の花が見ごろでした。

Photo

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2008年5月 6日 (火)

生まれました

うちの教室の裏の川に今年もカモの赤ちゃんが生まれました。
これからまたにぎやかになりそうです。
Kamo_2 Kamo2

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2008年5月 5日 (月)

ラ・フォル・ジュルネ金沢

3日・4日とベートーヴェンにどっぷり漬かってきました。
それにしても、すごい人でした。朝から晩まで4つのホールでやっているコンサートはすべて超満員。それに駅のコンコースや地下の広場でやっているコンサートもすごい人だかり。
クラシック音楽のイベントでこれだけ盛り上がるというのはすごいと思います。
特に昨日の井上道義指揮のアンサンブル金沢の「英雄」は開演の1時間半前から並んで聞きました。ステージ上までオケをぐるりと囲む形で座席が置かれ、立ち見も出るほど超満員でした。
並んだ甲斐があって演奏はすばらしく、あんなに気合がはいったOEKははじめて聞いたような気がします。前から3列目の席で聞けたので指揮者や演奏者の熱気が伝わってきて感動的でした。
私は大好きな弦楽四重奏もたっぷり聴けたので大満足の2日間でした。イザイ弦楽四重奏団すばらしかったです。

聞いた曲を紹介しておきます。

・弦楽四重奏曲 「ラズモフスキー1番」 イザイ弦楽四重奏団
・弦楽四重奏曲 「ラズモフスキー2番」・大フーガ オーケストラ・アンサンブル金沢メンバー
・弦楽四重奏曲 14番 イザイ弦楽四重奏団
・交響曲第三番「英雄」 井上道義指揮オーケストラ・アンサンブル金沢

Photo

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2008年5月 2日 (金)

ゴールデンウィークはクラシック

今年のゴールデンウィークはクラシック音楽をたっぷり楽しめそうです。
“ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2008”というイベントが東京と金沢で開かれます。
フランスで始まった世界的に有名な音楽祭で今年は東京では「シューベルト」、金沢では「ベートーヴェン」中心のコンサートです。一流の音楽家の演奏を気軽に楽しめる音楽祭です。

私もさっそく4枚つづりのチケットを買ったので、どのプログラムを聞きに行こうか思案中です。大好きな弦楽四重奏曲が中心になりそう。

今年は遠出する計画もないので音楽にどっぷりつかる休日になりそうです。

東京と金沢のラ・フォル・ジュルネのホームページを紹介しておきます。
http://www.lfj.jp/lfj_2008/  東京
http://www.lfjk.jp/  金沢

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2008年5月 1日 (木)

萌え出づる春

今日も暑い日になりました。昨日知人から山菜を貰っておいしくいただきました。このころになるとこの歌が浮かびます。

「いはばしる垂水の上のさわらびの 萌え出づる春になりにけるかも」志貴皇子、万葉集

垂水は滝のことです、滝の流れる岩の上のわらびを見て春を感じたんですね。それを「萌え出づる」と表現するところがすばらしいですね。

私なんぞはすぐ秋葉原が連想されますが・・・、いかんいかん万葉集は日本人の感性の原点です。

イラストはおすすめリンクにもあります「アゲマキ」さんがこの歌をもとに書いたもので、許可を得て使わせていただいています。すてきなイラストをいつもありがとうございます。

Iwa

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