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2008年6月22日 (日)

源氏物語(花宴)

源氏物語(花宴)

さて、光源氏と頭中将が舞った華やかな宴も終わり、夜も更けました。弘徽殿のあたりにこっそりひそんでいた源氏は、若い女の「おぼろづきよに~にるものぞなき~」と口ずさむ声を聞いて、突然その女の袖を引っ張り一夜を明かしてしまいます。
この女性が朧月夜の君。実は日頃から源氏のことをよく思っていない弘徽殿の女御の娘で、後々大変なことに・・・。

このとき朧月夜の君が歌っていたのが、
「照りもせずくもりもはてぬ春の夜の おぼろ月夜にしくものぞなき」大江千里・新古今集

この歌は紫式部が作った歌ではなく大江千里(おおえのちさと)の歌です。春の夜の、明々と照っているのでもなく、曇っているのでもなく、おぼろな月にまさるものはない、という意味です。この場面にピッタリですね。
紫式部は「しくものぞなき」を「にるものぞなき」と少しやわらかい口調に変えています。

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コメント

深いですねー。高校時代にお会いしていればよかったです。

投稿: 豪腕プチリンコ | 2008年6月22日 (日) 19時03分

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