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2008年9月12日 (金)

源氏物語(蛍)

さて、前回からちょっと空きましたが玉鬘争奪戦はどうなったでしょうか。
光源氏は自分も加わりたいのはやまやまなのですが、一応親代わりということになっているし、玉鬘はマジでいやな顔をするし、複雑な心境なのですが、今のところ最有力かと思われる兵部卿宮(ひょうぶきょうのみや)が来た時にちょっとした演出をします。
夜、兵部卿宮が訪れた時、そっと準備しておいた蛍を玉鬘の目の前に放ったのです。その灯りで玉鬘の顔がはっきり見えてしまい、兵部卿宮はとたんにメロメロになってしまうのです。この時代の女性が顔を見られるということは大変なことで、見てしまったらもう忘れられなくなるというパターンが源氏物語にはいっぱい出てきます。
このシーンから兵部卿宮は蛍の宮と呼ばれます。

「鳴く声も聞こえぬ虫の思ひだに 人の消つには消ゆるものかは」 蛍の宮

“鳴く声の聞こえない蛍の光さえ消せないのに、私の恋の光は消せませんよ”
すごくロマンチックなシーンです。しかし源氏はなぜこんなことをしたのか・・・ほんとに複雑な心境だったのでしょうね。屈折しているというか・・・

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コメント

昔は日本でも女性は人前に顔を出さなかったのですね。

投稿: 豪腕プチリンコ | 2008年9月12日 (金) 21時07分

そうなんですね。
顔も見てないのに好きになってしまうんです。

投稿: kazu | 2008年9月13日 (土) 18時23分

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