« 土佐日記 | トップページ | 源氏物語(若菜上)その2 »

2008年10月 6日 (月)

源氏物語(若菜上)

ここから源氏物語は第二部に入ります。
第一部では、この世の星と言わせるほど、頂点まで上り詰めた源氏ですが、ここからはこれまでのようにはいきません。源氏自身もそうですが、周りの登場人物も、悲劇的な運命をたどります。

この若菜の帖は紫式部も力を入れていて源氏物語の中でも最高傑作とも言われています。上下合わせると約270ページ(瀬戸内寂聴訳)、だいたい他の帖が2、30ページで来ていますから、力の入れようがわかります。
源氏物語は若菜から読めという人もいますが、最初から読まないとやはり筋書きがよくわからないので私はおすすめしません。

さて、ここで初めて登場するのが女三の宮(おんなさんのみや)。源氏の腹違いのお兄さんである朱雀院の娘です。
病弱の朱雀院から源氏の正妻にと頼まれます。このとき源氏は40才、女三の宮は14、5才。さすがの源氏も断りますが、結局断り切れず正妻に迎えることになります。この後、朱雀院は出家し西山の御寺にはいります。この御寺が今の仁和寺です。先日訪ねた時の写真がフォトギャラリーにありますのでご覧ください。

いくら乗り気ではないとはいえ、こうなるとますますショックを受けるのが紫の上です。

「目に近くうつればかはる世の中を 行く末遠く頼みけるかな」 紫の上

“目のあたりに変わっていく世の中にあっても あなたとの仲は行く末まで変わらないと思っていましたのに”というけなげな紫の上を残して、源氏は女三宮の所へ通います。

にほんブログ村 本ブログ 古典文学へ にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ

|

« 土佐日記 | トップページ | 源氏物語(若菜上)その2 »

コメント

「目に近くうつればかはる世の中を 行く末遠く頼みけるかな」 紫の上

良い歌ですね。紫の上の気持ちがしみてきます。

投稿: 豪腕プチリンコ | 2008年10月 6日 (月) 19時39分

紫の上にとっては、小さい時にさらわれて来てからというもの源氏だけをたよりにしてきました。それがガラガラと崩れていきます。

投稿: kazu | 2008年10月 6日 (月) 20時24分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222059/42705415

この記事へのトラックバック一覧です: 源氏物語(若菜上):

« 土佐日記 | トップページ | 源氏物語(若菜上)その2 »