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2008年11月28日 (金)

源氏物語(橋姫)

ここから宇治十帖が始まります。
光源氏はすでに亡くなっており、ここからの主役は薫と匂宮です。

舞台は宇治、源氏の腹違いの弟である八の宮が隠居生活を送っています。薫は仏道の修行をしている八の宮に惹かれ宇治に通います。
そこで八の宮の娘の大君(おおいきみ)と中の君を垣間見てしまいます。

仏門に入ろうかと思っている薫ですが、一度見てしまったらもう忘れられません。例によってここから物語が始まります。

薫は大君に歌を送ります。

「橋姫の心をくみて高瀬さす 棹のしづくに袖ぞ濡れぬる」
”橋姫のようにこの山里で暮らしているあなたを思うと 涙で袖が濡れてしまいます”

大君も返します。

「さしかへる宇治の川長(かわおさ)朝夕の しづくや袖を朽たしはつらむ」 大君
”宇治川の船頭のように 私の袖も涙で朽ちてしまいます”

前にも書きましたが宇治の橋姫には二通りの伝説があって、
「さむしろに衣かたしき今宵もや 我をまつらん宇治の橋姫」の歌に読まれるように恋しい橋姫と、仲のいい男女を鬼となって殺してしまう恐ろしい橋姫の話しが伝わっています。

ここではもちろん前者でしょうが、ここからの展開はどうも恐ろしい橋姫がからんでいるように思えてなりません。

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コメント

五七五七七の語調がこれほど快く聞こえるものとは、あらためて日本の文化に感心します。

投稿: 豪腕プチリンコ | 2008年11月29日 (土) 05時07分

そうですね。
和歌の韻律は日本文化の根底にあるのでしょうね。日本人でよかったと思います。

投稿: kazu | 2008年11月29日 (土) 15時13分

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