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2008年11月 7日 (金)

源氏物語(御法)「紫の上の死」

源氏物語の中でも一番悲しい場面です。クライマックスといってもいいでしょう。

紫の上が亡くなる前に少しだけ体を起こし庭の萩の上露をみて歌を読みます。
源氏と明石の中宮がそれに答えます。
明石の中宮は源氏と明石の君の子ですが、小さいときから紫の上が育てました。最後に手をとるのは明石の中宮です。

「おくと見るほどぞはかなきともすれば 風に乱るゝ萩の上露」 紫の上
“起きては見ましたが私の命は 風に乱れる萩の上露(うわつゆ)のようにはかないものです”

「ややもせば消えをあらそふ露の世に 後れ先だつほど経ずもがな」 光源氏
“ともすれば先を争って露のように死んでゆく世の中ですが、私も一緒に死にたいものです”

「秋風にしばしとまらぬ露の世を たれか草葉のうへとのみ見む」 明石の中宮
“秋風に吹かれとどまることのない露を 誰が草の上だけのことだとおもうでしょうか”

三人が同じ萩の葉の上の露を見て、はかない命を歌にします。

紫式部はなぜ源氏ではなく中宮に最後に手を握らせたのか、いろんな説があるようですが、私も最後は源氏と二人きりのほうがよかったような気がしますが・・・ほんとに悲しい場面です。

イラストはいつもお世話になっているアゲマキさん作です。

Okuto

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コメント

今晩は、有難うございます。
源氏物語、すごい本格的な歴史の調査ですね
ブログなどに載せるのは勿体ない。
読まして頂きます。

私のブログは一週間以内の写真を載せて現在の
京都の風情を観ていただくだけのものです。

投稿: 京都のおっちゃん | 2008年11月 7日 (金) 20時48分

悲しすぎます。

投稿: 豪腕プチリンコ | 2008年11月 7日 (金) 21時41分

>京都のおっちゃんさん、ようこそ。
このブログは、源氏物語や和歌を、気軽に読んでいただくことをモットーにしておりますので、軽ーい気持ちで読んでいただけたらと思います。

>プチリンコさん。
いつもありがとうございます。
このあたりから宇治十帖に続き、物語が終わるまで終わるまで、悲しい話が続きます。
源氏もいよいよ出家を考えます。

投稿: kazu | 2008年11月 7日 (金) 22時56分

もし私が、紫の上だったら・・・

我が子同然の明石の中宮・最愛の源氏、2人に看取られる事が出来たら最高の幸せだと思います。

今までの辛かった事、すべてこの世に置いて逝ける・・

そんな風に思いました(-_-;)

投稿: | 2008年11月10日 (月) 02時10分

   ↑  
すみません!(^^)!名前を打ち忘れてしまいました。

投稿: himarinn | 2008年11月10日 (月) 02時14分

himarinnさん、コメントありがとうございます。

そうですね紫の上は、ずっと子供をほしがっていたのだし、愛する二人に看取られて幸せだったのかもしれませんね。

投稿: kazu | 2008年11月10日 (月) 14時39分

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