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2009年1月27日 (火)

小林秀雄:モオツァルト

今日(1月27日)はモーツァルトの誕生日だそうです。
時々音楽のことを書きたくなるのでこれを機に今日は音楽の話題です。

最近、小林秀雄の『モオツァルト・無常ということ』を読んでいます。
すいぶん昔に読んだ記憶はあるのですが、全く理解せずに読んでいたということが今になってわかりました。

この本の中の「無常ということ」や「西行」などもすばらしい名文なのですが、この「モオツァルト」を読み返してみて新たに感動しました。

ちょっと引用してみます。

『確かに、モーツアルトのかなしさは疾走する。
涙はおいつけない。涙の裡に玩弄するには美しすぎる。
空の青さや海の匂いのように「万葉」の歌人が、その使用法を
よく知っていた「かなし」という言葉のようにかなしい。
こんなアレグロを書いた音楽家は、モオツァルトの後にも先にもない』

文の間に楽譜が入っています。
ト短調クインテットK.516の出だしです。
私も最近このフレーズが頭から離れなくなりました。

Allegro_2

下のアマゾンのページで視聴ができます。5曲目です。

モーツァルト:弦楽五重奏曲第3番・第4番

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コメント

小林秀雄、懐かしい名前ですね。そうですか、今読むとよく理解できる・・・分かるような気がします。

投稿: 豪腕プチリンコ | 2009年1月27日 (火) 21時10分

>プチリンコさん
理解できるといっても小林秀雄にはいつまでたっても及びません。10年後に読むとまた昔は何もわからずに読んでいたと思うのでしょうね。
今回買い直した文庫本の裏を見てみたら79刷でした。

投稿: kazu | 2009年1月28日 (水) 10時10分

79版ですか、さすがですね。

投稿: 豪腕プチリンコ | 2009年1月28日 (水) 12時21分

昭和36年発行なので、50年近く増刷し続けて、いったい何冊売れたんでしょう。
何年たっても色あせない文章なんですね。

投稿: kazu | 2009年1月28日 (水) 18時21分

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