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2009年1月 9日 (金)

立山(長歌)

長歌をもう一つ、立山を歌っています。

立山(たちやま)の賦 大伴家持

「天離(あまざか)る 夷(ひな)に名懸かす 越の中 国内(くぬち)ことごと
 山はしも 繁(しじ)にあれども 川はしも 多(さは)にゆけども
 すめ神の 領(うしは)きいます 新川(にひかは)の その立山に
 常(とこ)なつに 雪降り敷きて 帯ばせる 片貝川(かたかひがは)の
 清き瀬に 朝宵ごとに 立つ霧の 思ひ過ぎめや
 あり通ひ いや毎年(としのは)に よそのみも 振り放け見つつ
 万代(よろづよ)の 語らひぐさと いまだ見ぬ 人にも告げむ
 音のみも 名のみも聞きて 羨(とも)しぶるがね」

“都から遠く離れた越中の国で、山は多くあれど立山やそこから流れる新川や
 片貝川は神が治めていらっしゃる。
 その瀬には霧が立ち、山には常に雪が積もっている。
 万代の世まで語り伝えよう。まだ見ぬ人も羨ましがるように。”

“夷”は都から遠い田舎の方のこと。“羨しぶる”はうらやましいという意味。

私が訳すとパッとしない訳になってしまいましたが、この歌も何も考えず声に出してみてください。
その素晴らしさが分かると思います。

高岡の万葉歴史館にはこの歌碑があります。

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