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2009年2月 6日 (金)

忍ぶる恋

伊勢物語で斎宮の恋物語が出てきたので、今日は百人一首から式子内親王(しょくしないしんのう)の歌を紹介します。
式子内親王は後白河天皇の皇女として生れ、賀茂斎院を十年間努めその後は出家して一生独身を通しました。
斎院といえば神に仕える身ですから恋など許されるわけがありません。
恋をしてしまったら耐え忍ぶ他はないのです。
その恋してしまった相手が実は藤原定家さんだったという噂が・・・

「玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることの弱りもぞする」 式子内親王

『玉の緒』とは魂と体を結びつけている紐のこと。これが切れると死んでしまいます。
“玉の緒よいっそのこと切れてしまえ、これ以上生きていると恋を忍ぶことが出来なくなりそうです。”

この歌を百人一首に選んだ定家はどう思っていたのでしょう。親王は定家より年上だったようですが、年の差なんか関係ない、しかし相手は神に仕える身、しかも天皇の皇女で身分もちがうし・・・

この歌は百人一首の中でもトップをあらそう人気のある歌だそうです。忍ぶる恋を歌った素晴らしい歌です。

写真はこの歌とは関係ありませんが、裏の川にいるサギです。どういうわけか寒くなると現れます。

Sagi

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コメント

一度でよいからこのような恋をしてみたかったですね。

投稿: 豪腕プチリンコ | 2009年2月 6日 (金) 12時29分

この時代、金と地位と和歌がうまければもてたようですね。うらやましい。

投稿: kazu | 2009年2月 7日 (土) 10時42分

弱りもぞする

助詞「も」の存在が効いていますね。
この「も」のおかげで歌がかなり深みのあるものになっていますね。

投稿: gatayan | 2009年2月 7日 (土) 20時09分

gatayanさん、コメントありがとうございます。

私も最初は変わった終わり方だなぁと思っていたのですが、繰り返し読むと味わいがでてきます。
「も」がきいていたんですね。

投稿: kazu | 2009年2月 8日 (日) 10時20分

こんにちはdiamond
高校の時に習い、とても気に入っている歌です。
最近突然冒頭を思い出し、調べました。
確かに、こんなに素敵な歌はなかなかないですよね。
高校を卒業して10年近く経ちますが、未だ印象に残っているのですから、きっと当時の私には物凄く印象的な和歌だったのだと思います。

投稿: めめ | 2009年2月26日 (木) 14時47分

めめさん、コメントありがとうございます。

めめさんは高校生でもこの歌のすごさは感じたのでしょうね、多感な時代ですから。
でも「いっそ死んでしまいたい!」という歌ですから、高校生に教えるのはちょっと早いような気もしますが・・・^^;

投稿: kazu | 2009年2月26日 (木) 19時19分

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