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2009年3月 3日 (火)

伊勢物語:第二十三段後半

二十三段の続きです。

幼馴染み同士、めでたく一緒になったというところで終わりましたが、
その後、何年かたって女の親もなくなり貧乏になってくると、男は河内のほうに女を作ってしまいます。

ある日、男が河内の女の所へ行こうとした時に、あんまりすなおに出してくれたので、女に別の男でもいるのかと思い、庭先に隠れて見ていました。
すると女はお化粧をして歌をよんでいました。

「風吹けば沖つ白浪たつた山 夜半にや君がひとりこゆらむ」
“かぜが吹くと白波がたつように不安な竜田山を あの人は夜中にひとりで越えてゆくのですね”

それを聞いて男は女をいとおしく思い河内へ行くのをやめてしまいます。

それはそれでよかったのですが、かわいそうなのは河内の女で、男が後に行った時に、自分で茶碗にごはんを持ったのを見て、興ざめしてそれっきり行かなくなってしまった。
というこっちはこっちでなにかかわいそうな結末です。

この河内の女もけなげな歌をよみます。

「君があたり見つつを居らむ生駒山 雲なかくしそ雨は降るとも」
“あなたのいる生駒山のほうをずっと見ていましょう。 だから雨が降っても雲で隠さないでください”

「君来むといひし夜ごとに過ぎぬれば 頼まぬものの恋ひつつぞふる」
“あなたが来ないまま夜ごと過ぎていきますが あてにはしていませんが恋しいとおもっております”

この話を読んでうちの細君は激怒しておりましたが、身勝手な男といわれてもしょうがないか・・・

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コメント

わが細君も激怒すること間違い無しです。

投稿: 豪腕プチリンコ | 2009年3月 3日 (火) 20時51分

しかし、千年前も今も皆さんの興味は変わらないようです。

投稿: kazu | 2009年3月 4日 (水) 11時35分

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