« 伊勢物語朗読「第九段」その一 | トップページ | 伊勢物語朗読「第九段」その二 »

2009年5月18日 (月)

伊勢物語「第九段」その二

東の方へ旅立ち、かきつばたの歌で涙を流した一行は、駿河の国までやってきました。
宇津の山のあたりの寂しいところまで来たところで知人の修業者と会い、都への手紙に歌を書いて託します。

「駿河なる宇津の山べのうつつにも 夢にも人にあはぬなりけり」

“うつつ”は夢かうつつかのうつつですが宇津の山にかけてあり、なかなか凝った歌です。
いとしい人は夢の中にも出てこないという内容です。

しかしこれをいったい都の誰に送ったのか、興味がありますね。
あの駆け落ちしようとした高子様には届くとも思えないし、ほかに思っている人でもいるのでしょうか?

もう少し進んで富士山の見えるところまできるともう一首詠みます。

「時しらぬ山は富士の嶺いつとてか 鹿の子まだらに雪の降るらむ」
“夏だというのに富士の嶺には、まだら模様に雪が積もっています”

都からはるばる旅してきて富士山を見て感動したのでしょうね、
この後には比叡山を二十ばかり積み上げた高さだと書いてあるので、よっぽど高く見えたのでしょう。
比叡山は848メートルなので×20で16960メートル!

わたしも東京へ行くときの新幹線の窓から見る富士山には今でも感動しますが。

|

« 伊勢物語朗読「第九段」その一 | トップページ | 伊勢物語朗読「第九段」その二 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222059/45055629

この記事へのトラックバック一覧です: 伊勢物語「第九段」その二:

« 伊勢物語朗読「第九段」その一 | トップページ | 伊勢物語朗読「第九段」その二 »