« 雨 | トップページ | 天の海 »

2009年7月 7日 (火)

伊勢物語「第十段」

ひさしぶりに伊勢物語に戻ります。
恋に疲れて都から東の国へ旅に出た男ははるばる隅田川まできて、都を思い涙したというのが第九段。
そして男はさらに武蔵の国までたどりつきそこで女に求婚します。

なんで?

恋に疲れて旅に出たはずの男は、またまた悪い癖が出て性懲りもなく女に手を出そうとします。しかし、その女の父親はあまり興味を示さないようなのですが、母親は積極的です。

なんと母親が娘に代わって歌を詠みます。お母様は実はあの有名な藤原氏の出身で身分の高い男と見ると必死です。お父さんはごく普通の人で、娘を手放すのも嫌なのか、積極的ではありません。

「みよし野のたのむの雁もひたぶるに 君が方にぞよると鳴くなる」
“みよし野の田の面の雁が飛んでいくように あなたの方に心を寄せています”

母親が読んだ歌を送られた男は、がっくりした(とは書いてありませんが)、いちおう返歌を送ります。

「わが方によると鳴くなるみよし野の たのむの雁をいつか忘れむ」
“私のほうに心を寄せているという娘さんを どうして忘れることが出来ましょうか”

なにか心のこもっていないような・・・、
さてどんどん都から離れ旅する男(在原業平さん?)はいったいどこまでいくのでしょうか。

|

« 雨 | トップページ | 天の海 »

コメント

お久しぶりです。
まあ、当時の男たちは、本当にどうしようもないですよね。節操がないというか、何というか・・・

まあ、そのおかげでたくさんの優れた恋歌も詠まれたわけですから文句も言えませんが・・・・

投稿: gatayan | 2009年7月10日 (金) 12時06分

gatayanさん、コメントありがとうございます。
この時代のおおらかで風流な恋愛もうらやましい、なんていったら今の女性は怒るでしょうか。

投稿: kazu | 2009年7月10日 (金) 16時11分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222059/45564057

この記事へのトラックバック一覧です: 伊勢物語「第十段」:

« 雨 | トップページ | 天の海 »