« 源氏物語:匂宮 | トップページ | 藤原道長 »

2009年8月13日 (木)

秋の気配

ここのところちょっと余裕がなく、しばらくぶりの投稿になります。
不安定な天候が続いており、こちら北陸も梅雨が明けたとはいえ雨が降り続いております。
夏が来るのかと思ったら、もう立秋も過ぎ秋の気配です。

雲の切れ間からぼんやり見える秋のような月を見ていて、百人一首のこの歌が浮かびました。

「心にもあらで憂き世にながらえば 恋しかるべき夜半のつきかな」 三条院
“この先心にもなく生きながらえたならば 今夜の月も恋しく思えるだろう”

なんとなく寂しげな歌ですが、この歌が詠まれた背景を考えてみるとこの気持ちにはすごく共感できます。

三条院は36才で天皇に即位しますが、この時、絶大な権力を持っていた藤原道長の策略によりわずか5年間で天皇の座を追われます。

また二度の内裏の火災、そして眼病を患い月もぼんやりとしか見えなくなっていたようです。
この歌には本当にこの月が見えなくなってしまうのではという憂いもあったのではと思います。

憎っくきは藤原道長ですが、道長が金と力を思いのままにして、紫式部のパトロン(愛人と言う人もいますが)となっていなければ源氏物語は存在しなかったのですから・・・複雑な気持ちです。

|

« 源氏物語:匂宮 | トップページ | 藤原道長 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222059/45917442

この記事へのトラックバック一覧です: 秋の気配:

« 源氏物語:匂宮 | トップページ | 藤原道長 »