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2009年9月 7日 (月)

猿丸太夫のミステリー

百人一首を続けて取り上げたいと思います。

謎の多い作者、猿丸太夫(さるまるたいふ)、昔は「さるまるだゆう」と読んでいたような記憶がありますが。

「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞くときぞ秋は悲しき」

意味は訳すまでもなくおわかりだと思いますので省略しますが、まだ早いですが秋も深くなるとぴったりくるいい歌です。紅葉と鹿とくれば花札を連想する人も多いと思いますが・・・

猿丸太夫の人物についてはほとんど謎に包まれていて、実在したのかもよくわからないようです。この歌も古今集ではよみ人知らずになっているし、柿本人麿と同一人物ではないかという説もあります。

私が生まれ育った金沢市の笠舞というところには猿丸太夫を祭った猿丸神社があり、猿丸太夫が笠を投げたという伝説から笠舞という地名がついています。
そしてこの神社の杉の木には藁人形に五寸釘を打ち付けて人を呪う風習があったと伝えられています。
子供のころには夜中にこの神社に行くと女の人が藁人形に五寸釘を打ち付けているという噂があり皆こわがっていたものです。

井沢元彦の「猿丸幻視考」もずいぶん前に読みましたが、おもしろかったですねー。
たしか太夫と人麿が同一人物という設定だったと思います。

そんなこんなで、この歌は秋を詠んだいい歌なのですが、私にとってはミステリアスなのです。

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コメント

猿丸幻視考・・・・読みましたよ、私も。学生の時かな・・・。
今日の彼の発言は戴けないことが多いけれども、その時は興味深く読ませて貰ったことを思い出します。

投稿: 三友亭主人gatayan | 2009年9月 9日 (水) 21時20分

gatayanさん、ありがとうございます。
「逆説の日本史」ですね。
たしかに独特の考え方ですね。

投稿: kazu | 2009年9月 9日 (水) 21時47分

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