« 能:悪尉(あくじょう)の面 | トップページ | 朗読公演のお知らせ »

2009年9月 3日 (木)

順徳院:ももしきや

百人一首の最後の歌です。
順徳院は先に紹介した九十九番の後鳥羽院の第三皇子です。

「ももしきや古き軒端のしのぶにも なほあまりある昔なりけり」
“宮中の古い軒端に茂るしのぶ草を見ていると栄華な昔がしのばれます”

この歌は「ももしきや~」の出だしで、誰でも知っているくらい有名です。私も「ももしき」は宮中のことだと教わっていても、小さい時からよく覚えていて、昔を懐かしんでいる歌なのかなーとは思っていました。

しかし、この順徳院の障害は波乱に満ちていて父である後鳥羽院とともに承久の変を起こし、父は隠岐に、子は佐渡へとそれぞれ流されます。
この歌は佐渡で詠まれた歌で、順徳院は佐渡で生涯を閉じます。

この父子の歌で百人一首は閉じられます。
悲劇の天皇を偲ぶ定家の思いが、ここにこめられているような気がします。

こうして読んでみると小倉百人一首は悲しい歴史が奥底に流れている、感慨深い和歌集ですね。

|

« 能:悪尉(あくじょう)の面 | トップページ | 朗読公演のお知らせ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222059/46109310

この記事へのトラックバック一覧です: 順徳院:ももしきや:

« 能:悪尉(あくじょう)の面 | トップページ | 朗読公演のお知らせ »