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2011年3月 5日 (土)

伊勢物語 第百二十一段 「鶯の」

春の気配がしたかと思ったら、また雪が降ってきました。
北陸の春はまだ遠いようです。
せめて春らしくということで、このブログの今月の歌は伊勢物語の「春やあらぬ・・・」の歌にしてみました。
今回は伊勢物語の中の鶯の和歌です。下の4行が第121段の全文です。

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 昔、男 梅壺より雨にぬれて人のまかり出づるを見て、

 「鶯の花をぬふてふ笠もがな ぬるめる人にきせてかへさむ」

 返し、

 「鶯の花をぬふてふ笠はいな おもひをつけよほしてかへさむ」
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男は宮中の梅壺から女の人が雨に濡れて出てくるのを見つけました。
すかさず和歌を送ります。
『御嬢さん!鶯が梅の花を縫って作るという笠があればなぁ、あなたにかぶせて帰してあげたい!』
なんというキザな歌でしょう。私だったらぶっ飛ばされているかもしれませんが、そこはイケメンの業平さんですから、

女のほうも和歌を返します。
『鶯が梅の花を縫って作るという笠はいりません、あなたの思いで火をつけて私の衣を乾かして帰してくださいな」
「おもひ」は思いと火をかけています。

このあとどうなったのかは書いてありませんがなかなかすてきなやりとりですね。でも軽くあしらわれたような気もしますが・・・

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コメント

初めまして、かんみと申します。
様々な和歌に触れられることが嬉しく、いつもこちらを楽しく拝見しております。
『伊勢物語』百二十一段、とても面白くって好きな章段の一つです。
場所が梅壺であることを踏まえて、とっさにこんな歌を詠みかける辺りがまた、憎らしいくらいの上手さだなあと思ってしまいます。

初めての書き込みでぶしつけなお願いですが、貴サイトへのリンクを張らせて頂いてもよろしいでしょうか。
前々から申しあげたく思っていたのですが、とうとう今日まで…。どうかよろしくお願いします。

投稿: かんみ | 2011年3月 6日 (日) 00時46分

かんみ様、ようこそおいでくださいました。
いつも読んでくださっているとのこと感謝です。
貴ブログも拝見させていただきました。
私のいいかげんなブログと違って内容が濃いですねー、参考にさせていただきます。

リンクはもちろん大歓迎です。こちらからも貼らせていただきます。ランキングにも参加されているようですね。こちらのほうも応援させていただきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: kazu | 2011年3月 6日 (日) 10時41分

こんばんは。
ご返信と拙ブログへのリンク、どうもありがとうございます。
早速、貴サイトへのリンクを貼らせていただきました。
kazuさんのブログはその時々の季節が漂い来るようで、季節の移ろいを味わっていらっしゃるのがこちらにも伝わって、なんとも楽しい心地になりますよ。

また、ランキングへのお心遣いも嬉しかったです。私の方でももちろん応援させて頂きます。
こちらこそ今後ともよろしくお願いします!

投稿: かんみ | 2011年3月 7日 (月) 21時32分

はじめまして。
楽しく勉強させていただいてます。
突然でお恥ずかしいお願いですが、漢字の読み方?ふりがな?をお願いできると嬉しいです。厚かましいお願いで、すみません。
これからも楽しみにしています。

投稿: ななみ | 2011年3月22日 (火) 16時57分

ななみ様、いつも読んでくださってありがとうございます。こんなブログで勉強だなんてお恥ずかしい限りです。
これからなるべく振り仮名をつけるようにしますね。

ちなみに今回のはわかっているとは思いますが、
「うぐいすの はなをぬうちょうかさもがな・・・」と読みます(たぶん)

投稿: kazu | 2011年3月22日 (火) 17時40分

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