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2012年1月

2012年1月27日 (金)

旧暦 その弐

6世紀ごろ中国から伝わった暦はとても精密に出来ていて、天体の動きも正確に計算されていたそうです。しかし遣唐使が廃止され中国との国交が途絶え、日本ではその後800年以上も同じ歴を使い続けた。中国と日本とでは時差もあり、暦に若干の狂いが出始め、日食や月食の予想も外れるようになってきました。

そこで日本独自の暦を作ったのが渋川晴海(しぶかわはるみ)です。
彼は天文、数学に長け、天球儀も作っています。
そして彼の別名は囲碁のプロ棋士、『安田算哲(やすださんてつ)』です。
本因坊道策との御城碁で初手天元に打った棋譜が残っています。初手天元というのは初手を碁盤の真ん中に打つことで、普通は考えられません。宇宙の真ん中に打つことに意義を感じたのかもしれませんね。残念ながらその碁は負けましたが。

彼の作った暦は大和暦とよばれ823年ぶりに暦を書き換えることになりました。これには水戸光圀の力も大いにあったようです。

全国を回り実際の観測と緻密な計算をして作られました。GPSもないのにどうやって計算したのかな。
とにかく大変な苦労だったようです。

この話は小説『天地明察』に詳しく書かれています。
今年の秋には映画も封切されるようです。いまから楽しみです。

Tenchi

映画『天地明察』オフィシャルサイト http://www.tenchi-meisatsu.jp/


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2012年1月23日 (月)

旧暦

今日(1月23日)は旧暦の元日、中国ではいまでも今日がお正月です。
この暦は6世紀ごろに中国から伝えられ明治の時代になるまでずっと使われてきました。
西洋のグレゴリオ暦になった今でもいろんなところで旧暦の名残が出てくるのも当然のことです。二十四節気なども挨拶の定番で、日本人にはしみついています。

旧暦は月の運行で決まります。毎月の1日は新月、その前の日は月が見えないから晦日(みそか)したがって年の最後は大晦日(みそか)、
毎日のカレンダーには干支がついていて、今日は午(うま)。1年の最初の子(ね)の日(今年なら1月28日)には玉箒(たまぼうき)を帝にささげるという習慣があります。
玉箒というのはお正月に飾るまゆ玉みたいなもので、草の先にきれいな繭玉や宝石などがちりばめられています。正倉院の宝物にもあります。

で、ここまでくるとこの万葉集の和歌の意味がよくわかります。

「初春の初子(はつね)の今日の玉箒(たまばはき) 手に執(と)るからにゆらぐ玉の緒」 大伴家持

“玉ぼうきを手にとってみると、飾り玉がゆれて音(緒)をたてた。”

だからどうした、とは言わないでくださいね。

この歌にはふかーい歴史と伝統があるのです^^;

繭玉の写真を友人からお借りしました。

Mayudama


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2012年1月18日 (水)

和時計 その弐

和時計を作ってみましたが、不定時法に動きを合わせるのはかなりむずかしいです。
夜明けと日暮れで二つの天符がうまく切り替わるように調整しなければなりません。
でも江戸時代の時刻は案外ルーズだったのかもしれませんが、

和時計の文字盤をみていると、いろんなことに気づきます。

落語の時そばにでてくるのは九つ、
おやつは八つ時にたべるから、

正午は午(うま)の刻の真ん中だから、
草木も眠る「うしみつどき」は丑の三つだから、

これは方角にもなっていて標準時の線を子午線というのは子(ね)(北)と午(うま)(南)を結んでいるから、

文字盤を見ているだけでも結構楽しめますねー

写真はiphoneアプリの和時計です。「あけくれ」

Akekure

次は江戸時代の暦のことについても少し書いてみたいと思います。
ちょっと勉強してから・・・

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2012年1月15日 (日)

和時計

江戸時代の暦や時間に興味があって和時計を作ってみました。

江戸時代は不定時法の時刻でその時の日の出、日の入りで昼と夜の時間が変わります。
明るくなったら起きる。暗くなれば寝る。こんな江戸時代の時の進み方もいいものだなぁ、と思います。

「和時計をつくる」という週刊本があって、全60巻、金額にすると10万円以上、ちょっと手が出なかったので、学研の「大人の科学」の付録、3000円くらい。

これでも本格的な二挺天符(にちょうてんぷ)式の和時計で、複雑な歯車の組み合わせで、昼と夜の時間の進み方が変わります。
この時計の動きと音を聞いていると不思議となごみます。

Wadokei

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2012年1月14日 (土)

雪の夕暮

雪が降ったりやんだりと、冬真っ只中です。
この季節はやはり雪が出てくる和歌、何度か紹介していますが、この有名な歌ははずせません。

「駒とめて袖うち払う陰もなし 佐野のわたりの雪の夕暮」 藤原定家、新古今集
(こまとめてそでうちはらうかげもなし さののわたりのゆきのゆふぐれ)

“馬を止めて雪を払うかげもないし、日も暮れてきた、さてこの先は・・・”

佐野のわたりというと奈良県の長谷寺の方ですが、定家は源氏物語をイメージしたという説もありますので、そういうシーンをイメージしてみてください。

雪の中を匂宮が浮舟をたずねて宇治のほうへ向かって山越えをしている。馬に乗っているのは光源氏の血を引くイケメン貴公子、匂宮(におうのみや)。この歌のイメージは馬に乗っているのはイケメン貴公子、匂宮でなくてはなりません、私みたいな普通のおじさんでは絶対にダメ!
浮舟はこの後匂宮の魅力に溺れてしまって宇治川に身を投げることに・・・

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2012年1月 4日 (水)

源氏物語 千年の謎

映画「源氏物語 千年の謎」を観てきました。
結構楽しめる映画でした。おすすめです。

源氏物語にはたくさんの謎があって

 ・紫式部の目的は?
 ・光源氏のモデルは?
 ・藤原氏の時代なのになぜタイトルが源氏なのか?
 ・作者はひとりなのか?etc.

なにしろ千年前の物語で世界一の長編なのですから、謎は多いのも当然ですが、
この映画でいくつかの謎があきらかに・・・
あまりいうとネタバレになるのでやめておきます。

藤原道長の有名な歌が最後に出てきます。
これもキーポイントですね。

「この世をばわが世とぞ思ふ望月の 欠けたることもなしと思へば」 藤原道長

“この世は私の世なのだ この満月が欠けていることなく完璧であるように”

この映画の公式サイトで壁紙がダウンロードできます。

Genjinazo_3nr

http://www.genji-nazo.jp/


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2012年1月 1日 (日)

初詣

今年の初詣は金沢市内の尾山神社、そのあと兼六園へ、
雨模様でしたがすごい人でした。

おみくじを引いたら末吉、精進すればいいことがあると。
今年はいいことがありますように!

Kenrokuen2012a
↑兼六園:琴柱灯篭

Kenrokuen2012b
↑兼六園:唐崎の松、雪吊り

Oyamajinjya2012
↑尾山神社

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新しき年 2012年

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

「新(あらた)しき年の初めの初春の 今日ふる雪の いや頻(し)け吉事(よごと)」 大伴家持

「新しき」は「あらたしき」とよみます。
毎年、元旦にこの歌の記事を書いてきて、2008年からこれで5回目です。

この歌は大伴家持が奈良時代の不穏な時期に万葉集の最後の歌として書きました。
天災やクーデターなどいやなことが続くなかで、よいことが雪が降り積もるように重なってほしいという願いをこめて詠みました。この歌を最後にクーデターに加担したと疑いをかけられた家持は口をつぐみます。

“この初春の新しい年に、今日降っているこの雪のように、よい事が重なってほしいものだ”

2012年はよい年となりますように祈るばかりです。

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