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2012年4月

2012年4月28日 (土)

西行 その参

今日の金沢は快晴です。

こんな日にのどかな空を眺めていると、ふと世をすてて出家してみようかなと思ってしまいますが、西行法師ではないのでそうもいきません。

「空になる心は春の霞にて 世にあらじとも思い立つかな」 西行、山歌集
(そらになるこころははるのかすみにて よにあらじともおもいたつかな)

空は、そらであり、くうでもあるとおもいます。春の霞のようにふっと消えてしまいたかったのでしょうか。

近くの景色を撮ってみましたが、白山も遠くにかすんで見えます。


Sora


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2012年4月18日 (水)

桜-西行 その弐

花の下で死にたいとまで言った西行が愛したのは、吉野の桜でした。
行ったことはありませんが、今頃はすばらしいでしょうね。

「吉野山梢の花を見し日より 心は身にもそはずなりにき」 西行
(よしのやま こずえのはなを みしひより こころは みにも そはずなりにき)

“吉野山の梢の花を見た日から 心は体を離れてしまった”

あまりの美しさに西行の心は吉野山で幽体離脱してしまったのでしょうか。こんな感覚味わってみたいですね。

写真は吉野山ではありませんが近所の桜並木、こちらもなかなか見事です。(@野々市市御経塚)

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2012年4月16日 (月)

桜-西行

金沢の桜は満開です。

桜の和歌はこれまでたくさん紹介してきましたが、究極はこの歌でしょうね。
桜をこよなく愛した西行の有名な歌です。

「願はくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」 西行

(ねがわくははなのしたにてはるしなむ そのきさらぎのもちづきのころ)

“かなうものなら桜の花の下で死のう。如月の満月のころ、お釈迦様が亡くなったというその日に。”

旧暦の如月(二月)は今の暦では桜の時期です。お釈迦様が亡くなったという日も満月だったということです。
そして西行もこの時期に亡くなったということです。

若くして地位も名誉もすべてを捨てさり出家の道を選んだ西行は73歳でなくなるまでに何を悟ったのか想像もできませんが、なにか西行にはあこがれるものがあります。

写真は昨日(4月15日)の兼六園

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2012年4月14日 (土)

かたかごの花

カタクリのきれいな写真をお借りすることができたので、やっとこの歌を紹介することができました。万葉集から大伴家持の歌です。
万葉集ではカタクリの花はかたかごの花とも呼ばれています。

「もののふの八十をとめらが汲みまがふ 寺井の上のかたかごの花」 大伴家持
もののふのやそをとめらがくみまがふ てらゐのうへのかたかごのはな

これは家持が越中(高岡)に赴任した時に作った歌です。
“お寺の井戸のまわりで乙女らが水を汲んでいる。井戸のまわりに咲いているかたかごの花のように愛らしいなぁ”

家持はじっと少女たちが水を汲むのを眺めています。はるばる平城京から越中へ赴任してきて都を思い出しているのでしょうか、けっしていやらしい目で眺めているのではありません、たぶん・・・

写真はFB友達の志奈さんからお借りしました。
いつもありがとうございます。
Blog山猫庵@金沢

Katakuri


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2012年4月11日 (水)

梅の花 その弐

すてきな梅の花の写真をお借りすることができたので、梅の花の和歌をもう一つ紹介します。
梅を詠った和歌では外すことのできないのが、この紀貫之の歌。百人一首にも載っています。前回紹介した紀友則と紀貫之はいとこ同士です。

「人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」 紀貫之、百人一首

“ひさしぶりに奈良の長谷寺を訪ねたときのこと、昔懐かしい家の庭に梅の花が変わらず咲いていた。『ここの主人の気持ちは以前のまま変わらないでいるだろうか。花は昔と同じように咲いて匂っているが・・・』

さて、その主人とは、私の希望的推測では色っぽい女主人なのですが、残念ながら男友達だという意見が多いようです。

写真は『火曜日写真』というブログを書いていらっしゃるprisoner6さんからお借りしました。すばらしい写真ですね。写真はまだまだありますのでぜひブログの方をご覧ください。

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2012年4月 2日 (月)

梅の花

今日の金沢は春らしいいい天気。
桜はまだまだのようですが、梅は満開です。

古今集から梅の和歌です。

「君ならで誰にか見せむ梅の花 色をも香をも知る人ぞ知る」 紀友則、古今集
(きみならでたれにかみせんうめのはな いろをもかをもしるひとぞしる) きのとものり

“君のほかに誰に見せようかこの花を、君以外にこの色と香りをわかる人はいないだろうね”

ちょっとキザですが、こんな風に梅の花を渡してみたいものです。でも私ではちょっと無理があるのでやめておきます。

『知る人ぞ知る』という言葉はこの歌から来ています。わかる人だけが分かるという意味。

写真は知る人ぞ知る、金沢市役所前の花時計の横に咲く梅。
某テレビ局も取材に来ていました。今日のニュースにのせるのかな。

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