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2012年5月

2012年5月30日 (水)

カキツバタ:兼六園

毎年この時期は兼六園へカキツバタを見に行きます。
今日は天気も良く、花も見頃でした。

前の記事で紹介した都鳥の和歌が出てくる伊勢物語の第九段、隅田川へたどり着く前に三河の八つ橋というところで、カキツバタの歌を詠みます。

カキツバタを歌の句の最初において詠めと言われて、その場で読んだのが、

 らころも

 つつなれにし

 ましあれば

 るばるきぬる

 びをしぞおもうふ

“はるばる旅をしてきたが、都に残してきた唐衣の着物がよく似合う妻は今頃どうしているだろうか。”

見事ですね。

この歌は大好きで毎年紹介しています。
朗読もありますので、よかったらお聞きください。

朗読

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2012年5月19日 (土)

在原業平:スカイツリー

スカイツリーもいよいよ開業ですね。
スカイツリーといえば在原業平(ありわらのなりひら)です・・・なぜ、かというと伊勢物語のなかで業平が墨田川のほとりで和歌を読んだのです。

「名にし負はばいざこととはむ都鳥 わが思ふ人はありやなしやと」

業平さんは今日の都からはるばる隅田川までやってきました。そこには見たことのない鳥が泳いでいる。渡し船の船頭にあれは何の鳥か?ときくと都鳥(みやこどり)だという。
そうか、今頃都においてきた彼女はどうしているのだろうか、と歌を詠み、船に乗っていた皆が涙を流した。といういいシーンです。

ということで、そこに架かった橋を『言問橋(ことといばし)』、近くの駅を『業平橋駅』としたのですが、いまでは駅名が『とうきょうスカイツリー駅』。これってどう思います?

しかしスカイツリーみ見事ですなー、先日隅田川へはるばる言った時に思わずシャッターを押してしまいました。

ちなみにスカイツリーのエレベーターの中に書かれているのは都鳥です。

伊勢物語のこの部分は以前にブログで取り上げています。朗読も聞けますのでよかったらどうぞ。^^

伊勢物語第九段 記事 朗読

Tree


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2012年5月17日 (木)

鈴木大拙

石川県には哲学の巨人が二人生まれています。西田幾多郎と鈴木大拙、二人とも仏教哲学の偉大な研究者です。最近、金沢市に鈴木大拙館ができたので行ってみました。
残念ながら、この同郷の偉人の書物は読んだことがない、というか読もうとしてもなかなか理解できないのですが、館でもらったリーフレットにはこんなことが書いてありました。
「竹の葉が風にそよいで影が揺れても、そこに留まっている塵は少しも動かない。月が水の底に光っているがそれも揺るがない・・・」、無心ということより。

これがどういうことなのか静かな水面をながめてしばらく考えていたら、西行の和歌が浮かんできました。

「風になびく富士の煙(けぶり)の空に消えて ゆくえも知らぬわが思ひかな」

これは西行が50代くらいで悟った境地です。波瀾万丈の人生を送った後の、空というか無心。
私も50代ですが、なかなかこんな境地にはなれません。

富士の煙のようにフッと消えて、どこへ行くかもわからない。うまく説明することはできませんが、こんな西行の心境にすごくあこがれます。

鈴木大拙館の静かな水面、瞑想の庭、いい空間でした。

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2012年5月12日 (土)

梁塵秘抄

今年のNHK大河ドラマ「平清盛」、どうも視聴率が伸びないらしいですが、私のような古典ファンには楽しみな番組です。

テーマ音楽の終わりの方で子供が歌っている、
「遊びをせんとやうまれけむ・・・」
というのがなかなか印象的ですが、これは『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』という歌集からとられています。

歌といっても和歌ではなく、今様と言って当時の流行歌みたいなものです。後白河法皇が当時、遊女や女芸人が歌っていたものを書き留めて編纂しました。

なかでも有名なのが

「遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん
 遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ揺るがるれ・・・」

単純な歌ですが、リズムもいいし、どんな風に歌われたかは知りませんが、一度聞いたら忘れられなかったのでしょうね。
意味は訳さなくてもいいと思いますが、「我が身さえこそ揺るがるれ」は“子供の声を聞けば、昔のころのことを思い出して、私の心も揺れ動くのです”という感じでしょうか。いい歌詞はずっと残るのですね。

テーマ音楽の歌の部分を作曲の吉松隆さんは最初、なんと初音ミクに歌わせていたらしいです。初音ミクが歌うCDが出るという噂も、吉松さんの作ではありませんが、歌わせたのがyoutubeにありました。なかなかいいです。

遊びをせんとや・・・

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2012年5月 2日 (水)

うだつの上がる街 美濃

大学の後輩を訪ねて、岐阜県美濃市へ行ってきました。
古い街並みが残るいい街です。
屋根の上に上がっているのが「うだつ」。
写真の酒蔵「小坂酒造場」は国指定重要文化財。ここに後輩の小坂君が住んでいます。実際に文化財に住んでいるのだからすごい!

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ということで、もちろんできたてのお酒を、これがまたおいしい。
立派な庭で、もういいというまで試飲させてもらって、山ほど買って帰りました。
もちろんその日は近くの温泉に泊まりました。

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このタンクの中にはいったいどれだけのお酒が、と考えると・・・

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美濃市はお酒だけではありません、和紙も有名です。
これは和紙のあかりアート

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おとなりの郡上八幡もいい街でした。

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しかし、こんなに飲んでばかりいては一生うだつはあがりません。
でもおいしいものはしょうがない。銘柄は「百春(ひゃくしゅん)」絶対おすすめです。


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