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2012年5月17日 (木)

鈴木大拙

石川県には哲学の巨人が二人生まれています。西田幾多郎と鈴木大拙、二人とも仏教哲学の偉大な研究者です。最近、金沢市に鈴木大拙館ができたので行ってみました。
残念ながら、この同郷の偉人の書物は読んだことがない、というか読もうとしてもなかなか理解できないのですが、館でもらったリーフレットにはこんなことが書いてありました。
「竹の葉が風にそよいで影が揺れても、そこに留まっている塵は少しも動かない。月が水の底に光っているがそれも揺るがない・・・」、無心ということより。

これがどういうことなのか静かな水面をながめてしばらく考えていたら、西行の和歌が浮かんできました。

「風になびく富士の煙(けぶり)の空に消えて ゆくえも知らぬわが思ひかな」

これは西行が50代くらいで悟った境地です。波瀾万丈の人生を送った後の、空というか無心。
私も50代ですが、なかなかこんな境地にはなれません。

富士の煙のようにフッと消えて、どこへ行くかもわからない。うまく説明することはできませんが、こんな西行の心境にすごくあこがれます。

鈴木大拙館の静かな水面、瞑想の庭、いい空間でした。

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