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2016年1月15日 (金)

歌合せ

「恋すてふ」と「忍れど」の歌が続いたので、歌合せについて少し書いておきます。
この時の歌合せの様子はかなり詳しく伝わっています。
天徳4年(960年)3月30日、村上天皇の御前での歌合せです。

 平兼盛 「忍れど色に出でにけりわが恋は 物や思ふと人のとふまで」
 壬生忠見 「恋すてふわが名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか」

この二首で競うのですが、帝の御前ですからすごいプレッシャーだったでしょう。
どちらの歌も甲乙つけがたく選者も困っていたところ、村上天皇が「忍れど」と口ずさんだ。ということで源兼盛のほうを勝ちとした。
というなんとも怪しい判定です。帝も実は迷っていたが、先に口に出たのがこっちだった。のかも・・・
判定を後から聞いた二人はこの事情を知っていたかどうかは知りませんが、負けた忠見のほうは、この後食事ものどを通らなくなり、死んでしまいます。歌合せも命がけですね。
Gosyo
歌合せが行われた京都御所、清涼殿

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