源氏物語(澪標)
源氏に冷たい仕打ちをしたせいで悪いことが起きると思い込んでいた帝は源氏を許し、源氏は都に帰ることになります。弘徽殿の大后はまだ許す気にはなれないようですが。源氏の地位はますます高くなります。
そのうちに明石の君は出産し(もちろん源氏の子)、紫の上の気持ちは複雑です。
そんな時、住吉神社に参詣した源氏の一行と、明石の君が偶然、鉢合わせしてしまいます。源氏のあまりにも豪勢な一行を前にして、明石の君一行はすごすごと帰ってしまいます。
それを聞いた源氏は、使いをやって澪標(みをつくし)の歌を送ります。
「みをつくし恋ふるしるしにここまでも めぐり逢いける縁(えに)は深しな」光源氏
“身を尽くして恋い慕ってきたかいがあって、ここでめぐり合うことが出来ました”
「数ならでなにはのこともかひなきに などみをつくし思いそめけむ」明石の君
“数のうちに入らぬ私なのに、どうして身を尽くして慕ってきたのでしょう”
光源氏が住吉に詣でるとなれば、大変なものだったのでしょうね。難波の海は源氏の船団であふれかえっていたのでしょう。明石から細々とやってきた船など、入る余地もなかったのかもしれません。







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