桜
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金沢の桜は満開です。
桜の和歌はこれまでたくさん紹介してきましたが、究極はこの歌でしょうね。
桜をこよなく愛した西行の有名な歌です。
「願はくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」 西行
(ねがわくははなのしたにてはるしなむ そのきさらぎのもちづきのころ)
“かなうものなら桜の花の下で死のう。如月の満月のころ、お釈迦様が亡くなったというその日に。”
旧暦の如月(二月)は今の暦では桜の時期です。お釈迦様が亡くなったという日も満月だったということです。
そして西行もこの時期に亡くなったということです。
若くして地位も名誉もすべてを捨てさり出家の道を選んだ西行は73歳でなくなるまでに何を悟ったのか想像もできませんが、なにか西行にはあこがれるものがあります。
写真は昨日(4月15日)の兼六園
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カタクリのきれいな写真をお借りすることができたので、やっとこの歌を紹介することができました。万葉集から大伴家持の歌です。
万葉集ではカタクリの花はかたかごの花とも呼ばれています。
「もののふの八十をとめらが汲みまがふ 寺井の上のかたかごの花」 大伴家持
もののふのやそをとめらがくみまがふ てらゐのうへのかたかごのはな
これは家持が越中(高岡)に赴任した時に作った歌です。
“お寺の井戸のまわりで乙女らが水を汲んでいる。井戸のまわりに咲いているかたかごの花のように愛らしいなぁ”
家持はじっと少女たちが水を汲むのを眺めています。はるばる平城京から越中へ赴任してきて都を思い出しているのでしょうか、けっしていやらしい目で眺めているのではありません、たぶん・・・
写真はFB友達の志奈さんからお借りしました。
いつもありがとうございます。
Blog山猫庵@金沢
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すてきな梅の花の写真をお借りすることができたので、梅の花の和歌をもう一つ紹介します。
梅を詠った和歌では外すことのできないのが、この紀貫之の歌。百人一首にも載っています。前回紹介した紀友則と紀貫之はいとこ同士です。
「人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」 紀貫之、百人一首
“ひさしぶりに奈良の長谷寺を訪ねたときのこと、昔懐かしい家の庭に梅の花が変わらず咲いていた。『ここの主人の気持ちは以前のまま変わらないでいるだろうか。花は昔と同じように咲いて匂っているが・・・』
さて、その主人とは、私の希望的推測では色っぽい女主人なのですが、残念ながら男友達だという意見が多いようです。
写真は『火曜日写真』というブログを書いていらっしゃるprisoner6さんからお借りしました。すばらしい写真ですね。写真はまだまだありますのでぜひブログの方をご覧ください。
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今日の金沢は春らしいいい天気。
桜はまだまだのようですが、梅は満開です。
古今集から梅の和歌です。
「君ならで誰にか見せむ梅の花 色をも香をも知る人ぞ知る」 紀友則、古今集
(きみならでたれにかみせんうめのはな いろをもかをもしるひとぞしる) きのとものり
“君のほかに誰に見せようかこの花を、君以外にこの色と香りをわかる人はいないだろうね”
ちょっとキザですが、こんな風に梅の花を渡してみたいものです。でも私ではちょっと無理があるのでやめておきます。
『知る人ぞ知る』という言葉はこの歌から来ています。わかる人だけが分かるという意味。
写真は知る人ぞ知る、金沢市役所前の花時計の横に咲く梅。
某テレビ局も取材に来ていました。今日のニュースにのせるのかな。
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今年の雪はかなり大変です。
今日は少し気温が上がり、ちょっと一息というところでしょうか。
暦の上では立春もすぎ、春の気配もというころなのですが・・・北陸の春はまだまだでしょうか。
でも少しだけ春の気配が入った和歌もいいと思います。
「冬ながら空より花の散りくるは 雲のあなたは春にやあらむ」 清原深養父(きよはらのふかやふ)
古今集からです。百人一首でおなじみの清原深養父さんは雲のかなたが好きなようです。雪が降ったのを見て、
“冬なのに空から花が散ってくるということは、雲のかなたは春なのか!”
毎日雪かきをしているとなかなかこんな優雅な気持ちにはなれませんが・・・
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梅の便りもちらほらと聞こえ、3月か4月のような天気が続きますが、まだ2月です。このまま春に、ということもないでしょう。
「梅が枝に鳴きて移ろふ鶯の 羽白妙(はねしろたえ)に淡雪ぞ降る」よみ人しらず
この歌は万葉集からですが新古今集にも載せられています。梅の枝をあちこちと渡っているうぐいすの羽を白くして淡雪が降っているという情景です。
梅と鶯の和歌はいっぱいあります。それに雪と月をあわせたものも多いですね。
現代では春と言えば桜ですが、昔は梅の方が春のはなのトップだったようですね。
まだ今年は鶯の声は聞いていませんが・・・
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