2010年8月31日 (火)

夏と秋

8月も今日で終わり、例年ならそろそろ秋の気配もしてくる頃ですが、今年はどこもまだ猛暑、もうバテバテです。

「夏と秋と行きかふ空のかよひぢは かたへすずしき風やふくらむ」 みつね(古今集)
“夏と秋が空の路を行き交っている。片方からは涼しい風が吹いてくるだろうか?”

古今集の凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)の歌で、”みな月のつごもりの日よめる”と書いてあるので6月の終わりに詠んだ歌。
でも今年は8月の終わりになってもすずしき風は吹きません・・・

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2010年7月29日 (木)

浜木綿

猛暑が続きます。昨日は34度、今日は32度、いささかバテ気味です。

でも夏といえば海、万葉集のこの歌が浮かびます。

「み熊野の浦の浜木綿(はまゆう)百重(ももえ)なす 心は思へど直(ただ)に逢はぬかも」 柿本人麻呂

“はまゆうの花が幾重にも重なっているように私の心もあなたを思っているのですが、直接逢うことはできないのです。”

前にも一度書きましたが、この歌が気に入っていまして、先日奈良の「犬養万葉記念館」へ行ったとき一筆箋を買ってきました。
字が下手なのであまり使わないのですが、本のしおりとして使ったりしています。

Hamayuu_2 

ブログの今月の和歌もこの歌にしてみました。背景は浜木綿は咲いていませんが石川県の千里浜です。

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