紅葉 菅原道真
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ようやく秋の気配も色濃くなってきました。
夜になれば虫の声も聞こえてきます。
新古今集から式子内親王(しょくしないしんのう)の歌です。
「跡(あと)もなき庭の浅茅(あさじ)にむすぼほれ 露のそこなる松虫の声」 式子内親王、新古今集
“人が訪れた跡もない、生い茂った浅茅の露の下から松虫の声が・・・”
という寂しい歌なのですが、そこは式子内親王なので、どことなく『忍ぶる恋』の香がただよっていまして、
実は男に見捨てられた女が露(涙)に濡れながら、待っている(松にかけてある)。という意味が込められています。
『忍ぶる恋』を歌わせたら右に出る人はいません、藤原定家との結ばれぬ恋もうわさされていますが・・・
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すっかり秋の気配になってしまって、今日の金沢はお昼でも23度。数日前の猛暑はどうなってしまったのでしょう。
秋の風の和歌をもう一つ、百人一首からです。
「白露に風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ玉ぞ散りける」 文屋朝康(ふんやのあさやす)
玉は真珠や宝石で、穴をあけ糸をとしてネックレスやブレスレットみたいにしていたんでしょうね。
“秋風の中、草の上できれいに光っているのは、糸をとおしていない宝石のようだ”
雨に濡れた草をこんなふうに見る感性を持ちたいものです。
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涼しくなりましたねー、今朝はセミの鳴き声は聞こえずコオロギが鳴いていたくらいです。
裏の川からは涼しい風が入ってきます。これで猛暑も一段落でしょうか。
「川風のすずしくもあるかうち寄する 波とともにや秋は立つらむ」 紀貫之、古今集
この歌は訳すまでもないですね。川からの涼しい風と共に秋がやってくるという、単純ですがいい歌です。
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今日は立秋、暦の上では今日から秋ということなのですが、この暑さは残暑と言っていいのか考えてしまいます。温暖化で日本の気候も最近は亜熱帯に近くなっているそうですが、千年前のこの時代どういう気候だったのでしょうか。
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」 藤原敏行
まだ夏真っ盛りという感じですが、古今集には立秋に詠んだとはっきり書いてありますので・・・、
しかしこの和歌は名歌ですね。この表現すばらしいとおもいます。
“秋が来たとははっきりとは感じることはできないが、吹く風の音にはどこか秋の気配が感じられはっとさせられる時があるものだ”
気持ちだけでも今日から秋と感じたいですね。
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昔からもみじに鹿はつきもののようですが、先日ドライブに行ったときです。
手取川ダム付近のトンネルを通過したとき崖のほうから大きなカモシカが駆け下りてきて道路を横切りました。
急ブレーキでなんとかぶつからずに済みましたが、心臓が止まるほどビックリしました。
ということで
「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ運転注意!」
猿丸大夫さんの歌をちょっとお借りしました。
それにしても大きな鹿でした・・・
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